マレーシアとTV出演

小池真理子の文庫本の表紙装丁が決まった頃から、少しずつ作家活動が活性化してきました。銀座のギャラリーのオーナーから「マレーシア・アート・エキスポ」に出さないかという提案をいただきました。オーナーは丁寧に「マレーシアはどういうところか?」「どんなアートフェアか?」など詳しく教えてくださいました。

小品を書き溜め、マレーシアにいきました。これはグループで出店するので、一人のブースが決まっています。それぞれに場所を決め、飾りつけ。飾りつけが終わったら、いよいよOPEN。最初はVIPパーティでかなり賑やかなパーティになりました。マレーシアの国王や民族衣装を着たマレーシア人もいました。

お酒も入っているので、その日はあまり売れませんが、2日目からは勝負です。私は4回マレーシアに行きましたが、どれも完売しました。第1回は地元の方で、すごく私の絵を気に入ってくださって3点購入していただきました。絵を通じてコミュニケーションができるというのは、とても嬉しい事です。アートフェアならではです。残りの作品は、インドのギャラリーさんが買ってくれました。これで完売です。

2回目は「オール!」が出ました。マレーシアのVIPの方でした。奥様がかなり私の絵を気に入ってくださって、「全てください」と言われました。大人買いでした。しかし、外国の人は絶対値切る!結局30%OFFになりました。

3回目はベルギーの大使館の方が購入してくださいました。小さい作品は一つの作品を取り合いになってしまい、ちょっともめました。その後のマレーシアの女性が全部購入していただきました。マレーシアの家は広いので、「BIG ONE!(もっと大きいのを)」の声がありました。実際150号とかばんばん売れてて、世界は違うな、というのが感想です。

4回目は凄かったです。あるお客さまが来て、マレーシアに別荘兼個人美術館を持っている大富豪で、ヨーロッパ人でした。ヨーロッパにもホテルを持っているので、そこに私の絵を飾りたいとのこと。これも「オール!」でした。で、やっぱり値切られました。なんで金持ちは値切るんでしょう?全部英語なので、詳しく説明できなかったし、商談も難しい状態で結局相手の言い値で販売しました。

マレーシアに行けば売れるということではありません。実際10名のアーティストがいて、完売したのは私を入れて2名です。それだけ厳しいのが、アートフェアです。1週間の間に売り上げなければいけません。私は日本ではあまり売れないのですが、海外ではそこそこ成果は出ています。でも本音は言えば、日本で売れたいです。日本で売るには職人技が必要です。

帰国して日常の日々が続きました。絵画教室も順調で、東京国立市だったからか、裕福な生徒さんが多かったです。絵にかける情熱もすごく、お金にも糸をつけませんでした。また何人かはムサビの通信をしていいて、課題が難しく習いに来るという人もいました。

順調だった絵画教室のおかげで、「絵の先生」ということでTV出演もしました。一つは「おはスタ」、もう一つは「エビ中グローバル計画」という番組でした。いや~タレントさんはタフではなくてはいけないのですね。かなり厳しい世界です。なぜなら撮影日の朝5時に台本が変更したというメールが入りました。ADさん、寝てないんですね。

対応できないので、「台本は無視していいですか?」と私は言い放ちました。それで撮影はうまくいったのですが、私はリハーサルだけでダウンしてしまいました。「休憩はないですか?」と聞いたら、「もう少し我慢してください」と言われ、結局休憩はありませんでした。今、DVDが販売されているので、ご興味ございましたら、ご購入をお願いいたします。残りわずかです。

ちなみにエビ中は解散しました。とても可愛い子供たちだったのに、残念です。

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