色彩心理とは何だろう?~橙編~

色彩心理とは何だろう?~橙編~

橙についてお話しましょう。橙はオレンジや柿色
を示します。

オレンジはたき火を意味し、人が自然と集まってくる
という意味があります。

また、人との交流があったり、非日常的な感覚や、
心がウキウキ・わくわくするという意味もあります。

キャンプファイヤーのイメージでしょうか?

人が柿色の炎を囲んでみんなが集まってくる、
そんなイメージです。

その他にも喜びを表したり、腹の底から湧き上がる
喜びや美食、グルメなどもあります。

また、オレンジ色の光は食べ物を美味しく見せる
効果
もあります。

その事からキッチンに使われたりします。
また、橙が食べ物を表したり、食欲をそそるという
意味もあります。

橙のコーポレートカラーとして「郵便局の看板」
があります。

これは地域の人々が身近に頼れる存在として
「親しみ」「安心」「楽しさ」を表しています。

「NEXCO中日本」にもオレンジが使われています。
NEXCO中日本は中日地域の高速道路等の管理運営を
行っております。

これは中部日本エリアの活発な賑わいをイメージした、
力強くイキイキとしたオレンジ色をイメージしています。

「吉野家」もオレンジが使われています。
昭和40年代、当時の社長松田瑞穂がアメリカの
コーヒーショップの屋根色
からヒントを得ました。

1km先からでも目立つオレンジ色は、
看板の色としてふさわしい事から採用しました。


「オートバックス」
もオレンジです。
オレンジはカリフォルニアオレンジのイメージ。

アメリカの開拓精神を意味しています。
フロンティアスピリットを表します。

ブラックは何にも負けない強い意志力と
信念をイメージします。

「りそな銀行」のコーポレートカラーにも
オレンジが入っています。

ほとんどはグリーンですが、ポイントにオレンジが
入っています。

グリーンは優しさ、透明(クリーンなイメージ)、
オレンジは親しみやすさ、暖かさや人が集まりやすい事
意味しています。

【第2チャクラ】


位置は仙骨の上部、丹田(人間の支柱・支点・腰)
を示します。

サンスクリット語でスヴァディ・スターナといい、
意味はプラーナ(気)の拠りどころ、
自分の場所、居場所と言います。

主な働きは、情緒のバランス(感情・好き嫌い・喜怒哀楽)や、
創造性(レッドとイエローの混色、レッドは現実的・物質主義で、
イエローは意欲・個性を表します。)
を感じるための感性、
感情、官能、快楽などを意味します。

また「生命の温かさ」や「不動心(しがみつくのではなく、
信念を持っている。執着ではなく頑固、揺るぎない、ぶれない)」、

直感(オレンジの直感は左脳、瑠璃色の直感は右脳)」
を表します。


オレンジの課題は、他者との関係、他者との関係
への動機
多くの喜びをもたらす事。快楽を司る
コントロール(コントロールできないと中毒・依存・
感情を司る)する事、

また自分のエネルギーをどのように使うか、
感情のバランスを取り、人生における喜びを取り戻す
(嫌なことを吸収し、バラバラになったものを
元に戻す役割)事をします。

オレンジは「欲求を満たす」という意味もあり、
本能を満たす事の中に快感を見つけ、
生きる喜びを増大させる事を意味します。

オレンジとは、快楽の原理を示します。
オレンジは生命維持のためだけではない食欲(グルメ)

種の保存を伴わない性欲、体力回復のためではない
睡眠欲などを示します。

オレンジの特徴は人生に喜びを見出す事であり、
喜びを持つために表現することであります。

つまり、芸術などで五感で表現し、個人の満足、
自分だけの楽しみや自己満足なども意味します。

(芸術が自己満足というのは語弊がありますが、
ここではそれで終始しておきます)

オレンジは第2チャクラなので、第3チャクラの
イエローのベースになります。

オレンジの帰属意識からイエローの1対1への関係
によるコントロールを促します。

オレンジの部族、社会、グループの一員から
イエローの自己の確立へ移行していきます。

オレンジは社会の一員であること、他人と融合し、
溶け合う事。

社会とのつながりや社交性、社会性の発達、
他人とのつながりや親密さを示します。

また、安定した不動の中心点であり、関係性の問題、
感情的または幼少期の問題情緒のバランスや、

人生に価値を与えるものへと高められるよう導きます。

オレンジの第2チャクラが上がると、官能性、
忍耐力、創造性の向上
、人生が喜びに満ちたもの
になる、困難を乗り越える、自己肯定感が強まる、
他人との一体感人間的魅力がある、信頼できる
表情豊かになります。

チャクラが下がると感情の不安定化想像力の欠如
依存性中毒異性への興味が薄れる、無関心
自信の欠如孤独感罪悪感を感じる、自分に厳しい
という事になります。

チャクラとは体のエネルギーセンターでエネルギーが
上がったり、下がったりします。

オレンジの象徴は生きる喜びを獲得するための
色であり、またアルコール依存共依存も含まれます。

オレンジは食べ物のイメージがあり、
こたつのイメージもあります。こたつには人が
集まってくる、足を伸ばしたいという欲求があります。

「太陽」のイメージもあります。
陽気、朗らか、ワクワク感があります。

「僧侶の法衣の色」もあり、献身を示します。

その他、「救命ジャケット」は部位がオレンジ色、
海の色の補色

「秋」は落ち葉がオレンジ色、キノコなども黄色系で
豊穣を表します。

「オレンジページ」は親しみやすさ、身近さ、
「オレンジバルーンプロジェクト」は病院を支えるために
用いる、残りの人生をどう生きるかを表します。

「オレンジリボン運動」は子供の虐待防止キャンペーン、
3歳~8歳の間は愛情が必要。

「特別救助隊(レスキュー隊)」は服がオレンジ、人を救う。

「電車のつり革」は弱者を守るゾーンとしています。
注意を引く、警告も意味します。

【橙の画家】

「ピーテル・パウル・ルーベンス」
アンバーオレンジ=アンバーは琥珀色で、
それに似たオレンジ色です。

フランドル地方の衣服に流行し、当時の風俗画に
よく見られました。

大作「愛の園」には当時の衣装を着た大勢の男女の
中央にこの色を着た女性が二人描かれています。

また、肌色の階級を表すのにも使われていました。

「フィンセント・ファン・ゴッホ」
クローム・オレンジ=ゴッホは、1880年アルルに
転居して以来、鮮やかな黄色を使っていますが、
その晩期には精神的不安を象徴したかのように
赤みを帯びたクローム・オレンジが多くなります。

オレンジ・バーミリオンとも呼ばれます。

「ポール・ゴーギャン」
オレンジ・オーカー=古代から使われていた
オレンジ色の鉱物顔料です。

ゴーギャンはこの色に黒を混ぜてタヒチの女性の
茶色の肌色や衣服の茶色を表現したと思われます。

「神の日」「ネヴァーモア」の女性像には、
この色が使われています。

「トゥールーズ・ロートレック」
ロートレック・オレンジ=クローム・オレンジを
使った色です。

対比色として黒とともに用いられ、
当時のカフェの退廃的な雰囲気を良く表現しています。

油彩「束の間の征服」やポスター「エルドラド・
アリステッド・ヴァリアン」
ではオレンジを背景
にして黒い衣服の男女が描かれています。

「アンリ・マチィス」
カドミュウム・オレンジ=マティスは良く音楽
テーマにしていますが、1910年の「音楽」、
「ダンスⅠ」「ダンスⅡ」
などでは、オレンジ色は
衣服の色や人体の肌となっています。

特に「ダンスⅡ」では区間化された青と緑を背景に、
オレンジ色の人物像が手をつないで輪舞しています。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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