日本の文化ってアニメなの?

日本の文化ってアニメなの?

昨今、日本のアニメーションが世界で認知
されています。

世界規模で見た場合、日本の文化は
アニメーション
なのでしょうか?

日本には古くから伝統的な素晴らしい
日本美術があります。

世界で認知されているのは、浮世絵でしょう。

浮世絵はもともと、現代のアニメーション
のような役割をしていました。

歌舞伎役者のプロマイド写真のような役割を
していました。

また風景画などは、絵を見て旅を疑体験する
ような様々な土地の景色が描かれました。

浮世絵を通して、あらゆる土地のその雰囲気を
感じていく事が庶民の楽しみだったのでしょう。

日本人はその浮世絵の価値が分からず、
外国人に日本の贈り物をするとき、
浮世絵でくるんで渡しました。

そして受け取った外国人がその
浮世絵のすばらしさを発見したのです。

そこから外国人の浮世絵収集が始まったのです。

外国人の浮世絵収集は半端ないです。

でも日本ではこの価値が分からず、
破れた障子に浮世絵で補修していたぐらい、
安っぽく思われていました。

外国人がその価値を見つけたため、
日本人は価値を認識し、日本の文化として
重宝するようになったのです。

また「鳥獣戯画」も古来のアニメーションです。
巻物になっていて物語が出来ているので、
まるでアニメーションです。

日本は古来からこういう物語が大好きなのです。

日本の漫画もレベルが高いです。
ドラえもんをはじめ、ポケモンや
ドラゴンボール
なども世界中にアニメーション化
されています。

海外では、漫画は25歳を過ぎたらもう読まないと
いわれています。

しかし日本では老若男女問わず、
漫画は一大エンターティメントです。

最近では、「鬼滅の刃」が大ヒットしています。
社会現象にもなっていて、興行売り上げ歴代1位を
獲得しました。

過去の「千と千尋の神隠し」を抜いて堂々1位です。

この映画は本当にいろいろな年代の人が見ています。
子供はもちろん、熟年層にも人気が高いようです。

このように、日本では漫画、アニメは
最大の大衆娯楽なのです。

ひと昔前までは、漫画、アニメは
「サブカルチャー」としての位置づけでした。

そこに「村上隆」が現れました。
村上隆は、このサブカルチャーをアートにしました。

従来の価値観をぶち壊したのです。このおかげで、
日本のアニメーションは世界中に広がりました。

村上隆は東京芸大の日本画出身です。
日本の文化を熟知しています。その博士が
目を付けたのが「漫画・アニメ」なのです。

日本の漫画は大人でも楽しめる、
そこを重要視しました。

村上隆の活動はかなり凄いです。
彼の活動によって世界的にアニメ・漫画が
有名になりました。

村上隆はアニメーションのフィギュアを作り、
販売しました。

そのおくびない作家活動は一目置いている人も
多いでしょう。

では、漫画やアニメーションは芸術なのか?
ですよね。

萌え系の絵は芸術なのか?とても難しい問題です。
「芸術」の定義にかかる問題で答えがあるのか
わかりません。

そもそも、「芸術」とは何かということを
書いていきたいと思います。

「芸術」とは、表現者あるいは表現物と、
鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、
精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。
だそうです。(wikipedia抜粋)

こう考えると萌え系の作品も芸術になるみたいですね。
以前、萌え系の作品は芸術ではないという意見が
ありました。

確かに時代の流れに沿って描いた作品は
見る人の劣情を刺激するかもしれません。

でもそれも芸術なのかもしれません。

葛飾北斎をはじめ、江戸時代には春画がありました。
現代の萌え系よりはるかに衝撃的です。

見る人の劣情を刺激する作品は現代では、
隠しもせず展示されています。

次世代になったら、萌え系も芸術として認識
されているのかもしれません。

私の見解ですが、アーティストは「時代を作る人」
デザインやイラストは「時代に沿って活動する人」
と分別しています。

アーティストは、みんなを牽引していかなければ
なりません。

そして社会現象を生み出さなくてはいけないような
気がします。

アーティストは普段一般人が素通りするようなところに
「美」を発見する事があります。

また新しい表現方法をあみ出すこともあるでしょう。

アーティストは常に勉強し、世界の動向を知る必要も
あるでしょう。

まさに村上隆は、「アニメ」という日本では
娯楽としてしか考えられていないものを
美術としての価値を見出したのです。

これは浮世絵と同じですね。

海外に認められたから日本人はアニメを日本を
代表する美術
として認識しました。

最近、美大でも漫画を絵にしている人も
多々あります。

そのくらい漫画は市民権を得ています。
今、大人気の「美人画」も少し漫画っ
ぽいですよね。

このように、アニメ・漫画は今、日本で
再認識されています。

しかし、日本には漫画やアニメのほかにも
素晴らしい美術作品が数多くあります。

琳派や風神雷神図などです。
村上隆は、日本美術を熟読して自分の興味のあるものを
探せと言っています。

古来の日本美術を勉強することで、
自分の作品にも大きな影響が出るでしょう。

アニメや漫画はただ今のブームではなく、
はるか昔から庶民に楽しまれてきた娯楽芸術です。

それが世界に認知される事は、日本人として誇りに
思っていいでしょう。

しかし、アニメ・漫画だけではありません。
日本の昔の美術に触れる事で日本美術の素晴らしさ
を知り、これも又、日本人が誇れる芸術なのです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

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