【特典⑥日本画壇の話】

日本画には大きな美術団体が3つあります。
院展、創画会、日展です。院展と創画会は日本画専門の画壇です。
この美術団体は日本画壇と呼ばれ、大学と繋がっている団体です。
東京藝大は院展か創画会、武蔵野美術大学・多摩美術大学は創画会と日展です。

これらの画壇でコツコツと応募を続け、会友、会員と会社の様に出世していけば、
大学教授の道も夢ではありません。

実際に私のムサビの同級生は創画会に35歳で会員になって、創画会の理事長に気に入られて、
現在は女子美術大学の教授をしています。
これはまれなケースで美術団体のエリートと言えるでしょう。

院展も院展内で活躍して東京藝大の教授になったケースもあります。
創画会は比較的自由で、独立してフリーの日本画家になる人も少なくありません。

しかし、日本画壇は徒弟制度がかなり厳しく、油絵の美術団体はかなり緩いです。
例えば、私の知り合いの日本画家は最初創画会に入っていて、突然日展に変わって賞を取った人もいます。
そうなると日本画壇としては「裏切りもの」とレッテルを張られ、日本画会から追放されてしまいました。
今は彼は画壇から離れ、ペットの肖像画を描いて生活しています。

油絵の公募展はかなり緩く、若ければすぐに賞を取れます。私も一度挑戦したことがありますが、
1回目の応募で「準会員」になりました。結局その美術団体は解散してしまったのですが、
解散前に会長から私に「出品してほしい」と電話があったぐらいです。

院展はこれも又厳しく、恩師の許可が出るまで個展をしてはいけないと言われています。