おすすめ日本画材辞典<岩絵の具>

日本画というと「岩絵の具」を真っ先に思い浮かべると思います。
基本的に絵の具は顔料から作られています。油絵も透明水彩もパステルもアクリル絵具も。
それぞれ顔料に混ぜる糊が違うだけです。

例えば、透明水彩なら、顔料とアラビアゴムが入り、絵の具が画面から落ちないようになっています。
アクリル絵具はアクリル樹脂が入っています。

日本画も構造的には同じで、糊は「膠(にかわ)」になります。
日本画は顔料が岩絵の具になるのですが、この岩絵の具に特徴があります。

日本画の岩絵の具には「番手」というものがあり、絵の具に番号がついています。
番号が低いほど、絵の具の粒子が荒く黒く、番号が高いほど粒子が細かく白くなっています。
この特徴は日本画材だけのものです。

又、岩絵の具には「天然」「新岩絵の具」「合成」等様々な種類があります。
現代では、ガラスに着色して粉にした「新岩絵の具」が主流ですが、
やはり「天然」の岩絵の具は格別に綺麗です。

「天然岩絵の具」は宝石です。代表的なものに「群青(ぐんじょう)」や「緑青」がありますが、
「群青」は藍銅鉱(らんどうこう)から作られており、「緑青」は孔雀石(くじゃくいし)から作られています。
先日「群青」を購入しましたが、1両(15g)4500円でした。宝石なので高価なのは仕方ないですね。
その「群青」は凄い青でした。発色もよく、重厚感もあり、気品にあふれた青でした。
今度は緑青を購入してみたいな、と思いました。

ざっと日本画の岩絵の具についてお話しましたが、
結構複雑に感じるかもしれません。
ですが、世界に類を見ない日本画の岩絵の具は宝石から作られており、
日本独自の発展を遂げた世界に誇れる画材なのです。