胡粉(ごふん)は日本画材の「白」です。
正式には「ごふん」と呼びますが、「こふん」でもいいです。
日本画界では、非常に重宝されている絵の具で、
画家のこだわりも強く、「胡粉が作れれば一人前」とさえ言われています。
狩野派などは、その使用方は秘法とまでされています。
胡粉は天然のイタボ牡蠣を原料としています。他にハマグリやホタテの貝殻も使いますが、
最高級はイタボ牡蠣の貝殻(金鳳)です。その後にホタテ貝殻の(飛切)、(白鳳)、(寿)、(白雪)と続きます。
これらの胡粉は箱に入っていて、箱の外側に名称が書かれていますので、品質を判断できます。
後、下地用に「花胡粉」というものがあります。「花胡粉」は下塗りに適しており、弱アルカリ性の為、膠や明礬の
弱酸性を中性化してくれます。
胡粉の作り方も随分手が込んでて、イタボ牡蠣の貝殻も10年以上風化させてから、
製造に入ります。かなり自然な製法なので、作り方は割愛しますが、
要するに牡蠣の白い部分を砕いていって、石臼で引いて細かくして、水を入れ上澄み液を取り、
天日で乾かしたのが胡粉です。
現代ではいろいろな胡粉が作られています。チューブの胡粉や、アクリルガッシュなどにも「胡粉風」の
絵の具もあります。ネイルにも「胡粉色」というものもあるようです。
もちろん、ネイルは制作には使いませんが、アクリルガッシュ等は使う事もあります。
「日本画ももっと自由に」と私は思っているのでいろいろ試された方がいいと思います。
さて、胡粉の作り方ですが、長くなるので下記URLをご覧ください。
https://blog.kumiko-gallery.com/gohun
↑これは伝統的な胡粉の作り方ですが、チューブの胡粉が好きなら使ってもいいと思います。
日本画は作家毎に好きなやり方があると思います。
あまり伝統に振り回されないよう、注意してくださいね。
お役に立ちましたでしょうか?
役に立ったらとても私は嬉しいです。
山田久美子
