画家ってどんなイメージがあるの?

画家のイメージって何?

「画家」のイメージで分かりやすいのは、
ダリかもしれません。象徴的な髭、目を
向いた自画像。

ダリは「自分がアーテイストである」事を
自分自身でプロディースしています。

ダリのプロフォールのURLを添付します。
サルバドール・ダリによる絵画作品の一覧|MUSEY[ミュージー]

日本でのアーティストのイメージ

では、日本の画家って社会的にはどんな
イメージがあるのでしょうか?

私はこれまで画家というのは、「山下清」
のように知的障害を持つ人や、精神障害を
持つ人
がやるものと言われたことがあります。

芸術をやるのは(差別用語ですが)「かたわ」
だといわれた事もあります。

これは昔の話で、現代では通用しません。
では、現代ではどうでしょう?それは地域
によっても違います。

東京では会社員、大阪では自営業、フランス
では芸術家
が社会的地位が高いといわれています。

日本では、芸術家の社会的地位は低いでしょう。
医者や弁護士などに比べるとかなり低いでしょう。

芸術関係なら学芸員、教授なら地位は高いかも
しれません(私も昔は学芸員でした)。

日本の画家の社会的地位

芸術家は成功すると社会的地位は上がります。
みんなが羨む存在になると思います。

そうでないとかなりバカにされます。

私は昔、左手首にけがをしたことがありました。

それを見た私の生徒に「売れない画家が自殺を
図ったのですか?」
とも言われました。

フランスで芸術家が社会的地位が高いのは
理由があります。ゴッホやルノアールといった
作家たちの作品を日本をはじめ各国の美術館が
高額で借りたからです。

なので、フランスにとってそれは国益になりますので、
フランスでは芸術家を大切にするのです。

日本で芸術というと「ゴッホや印象派?」
と言われるのもうなずけます。

それは美術館が洗脳したのです。日本にも
優れた美術品があるのに、見向きもしなかったのです。

最近になって、「日本美術」が注目される
ようになってきましたが、それは日本の美術館が
外国から絵を借りるお金が無くなったからです。

また、村上隆が日本のサブカルチャーを海外に
紹介したため、日本のアニメが世界で認められる時代
になりました。

「ドラえもん」や「ボケモン」など数々のアニメが
世界中に広まりました。日本の文化はアニメという人もいます。

最近では芸術家を目指す若者が増え、
芸術も社会的地位を築き始めました。

アメリカでは教授よりも作家のほうが
社会的地位が高いと言われています。

ネットギャラリーも増え、日本にも
「絵を買う」という意識が芽生えてきたのかもしれません。

でもつい最近、東京六本木に行った時、
「絵描きです」というと「道で売ってるような?」
と言われました。

「いえ、銀座のギャラリーです」と答えたら
黙っていました。「絵描き」のイメージは低いのです。

日本の画家の弱い点

また、一般の人は「絵描き」には、
何してもいいみたいな感覚があり、
ひどい事を言う人もたくさんいます。

大体の絵描きは貧乏なので、やはりバカに
されているのでしょう。

一般人の中には「好きな事をしているのだから、
貧乏で当たり前。自分なんかは嫌な仕事を一生懸命
しているからお金があるんだ」
と心の底で思っている人
も多いでしょう。

また、絵描き自身も「貧乏でいい。自分の時間
が欲しい」
という人もたくさんいます。

これじゃあ、らちがあきません。
作品も売るのではなく、完成作品を発表する
事で自己満足に陥っている画家もいます。

美術館ならまだしも、ギャラリーで絵を売らなければ、
何の意味もありません。

美術館は絵画を鑑賞するために入場料を
払って入館します。ギャラリーでは気に
入った作品を購入する場
です。

ギャラリーがタダだからと言って作家に
絵の品評だけして帰っていく素人さんもいます。

その素人さんたちは、作家の若い女の子と
しゃべりたいだけ
という、風俗的な意識で
いる人も少なくありません。

握手を強要したり、サインを要求したりと
いやらしい男性も多いのは確かです。

画家は変わった人?

また、「絵描き」は「変わった人」という
イメージも多いと思います。

「常識的ではない」というイメージも先行
しているでしょう。

作家というのは頭脳明晰でなければいけません。
「絵描き」のほとんどがフリーランスで、
この世の中の荒波を渡っていかなければならないからです。

「絵描き」も営業をしなくてはいけないので、
人柄の良さみたいなものも全面に出さなければ、
絵は売れません。

大学では「いい絵を描いていれば、
いつか道が開ける」みたいな宗教染みた教育
もあります。

それも一理あります。いい絵を描けば、
確かに道は開けるでしょう。

でも、それも教授に気に入られたり、
教授の教えを忠実に守るといった徒弟制度の表れです。

これでやっている人もいますが、なかなか厳しい道です。

特に日本画は、美術団体に所属していない
と認めない、低く見るという風潮がまだ
残っています。

いい加減自由に描きたいものです。
最近は団体に所属しないで作家活動を行っている
画家もいます。

もう、美術団体にもあまり力がないのかもしれません。

肩書きを大切にする日本人。日展所属作家、
教授など肩書きがあると安心するみたいです。

外国では肩書きはさほど重要ではありません。
それよりも作品の良さやコンセプトの面白さ
などが重要視されます。

この日本の肩書き社会はなかなか根強いもので、
会社員なども定年を迎えて肩書きがなくなると
不安でしょうがないという人もいます。

何にそんなにしがみついているのか。。。

とにかく、絵描きは社会的地位を上げていかな
ければいけません。
成功して国益を上げていかないと、
フランスやNYみたいにはなりません。

自戒も含めて書いてみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「画家ってどんなイメージがあるの?」への2件のフィードバック

  1. いやいやそんなことないですよ。フランスの芸術家は失業者と同等の身分です。日本と同じく会社員に満たない身分しか与えられていません。

    もちろん中には安定した収入にありつく芸術家もいますが、身分自体は失業者と同等でしょう。

    1. そうなんですか?私はフランスで聴いた話ではありませんが、学芸員さんの話や書物、フランスに留学してた人に聞いた話を書いただけですが、けいこさんはフランスの芸術家さんなんでしょうか?

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